2004年12月のスマトラ沖地震・インド洋津波をきっかけに設立された国際防災ボランティア団体「国境なき技師団」。土木学会会長の濱田政則・早稲田大学教授(当時)らが中心になり設立した技師団は、防災教育や耐震技術を通じて人々の命を救う。医療技術を通じて命を救う「国境なき医師団」と同じように、独立・中立・公平なNGOだ。インドネシア、バングラデシュ、パキスタン、中国で被災地の復興を支援する一方、東日本大震災の被災自治体へ「シニア技術者」を独自に派遣してきた。技師団の活動に触発された学生でつくる「早大防災教育支援会」「京都大学防災教育の会」の活動も合わせて本書は取り上げ、国際防災ボランティア団体の可能性を探る。
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