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先人の業績に寄りかかり、無批判に継承することで、作品解釈が自動化することがなかったか、再検証を試みる書。
話型と中心人物の対応性、不評価巻の存在意義、物語擱筆後の展開の推定・推測、主人公の理想性保持の方法、歴史物語の分析方法、テーマを共有する歌・物語の分析方法について等、抱いた疑問に答え、単に従来の研究上の「常識」を疑うにとどまらず、各作品の本質を問おうとする。
【平安時代の物語が有する仕掛け・仕組み、それを本書では「王朝物語の表現機構」と呼ぶ。そして、長年の研究の蓄積により自明視されている問題、あるいは、記念碑的論考が現れたことによりすでに決着済みと見なされている問題について、別の見取り図はあり得ないか、まったく逆の捉え方も成立し得るのではないかと問い直すことが、本書の基本的態度である。これまで、先人の業績に寄りかかり、それを無批判に継承することにより、作品解釈が自動化することがなかったか、再検証を試みた次第である。】……「序章」より
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