タイムライン

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「タイムライン―時間に触れるためのいくつかの方法」プロジェクトがゆるやかに走り出したのは、2016 年頃のことである。事のはじまりは、作家の加藤巧と修復士の田口かおりが現代美術の保存と修復をめぐって意見を交わし、そこに対話が生まれたことにあった。現代美術の多様な生の在り方について「つくること」と「なおすこと」の二つの領域に立つ私たちが――この整理はいささか物事を単純化しすぎてはいるが――もっとも話したかったこと、それは、「現代美術の経年変化をいかに捉えるか」であった。
(東海大学情報技術センター講師/修復士/タイムライン展実行委員 田口かおり 本書p.5「序」より)

本書は展覧会の図版記録にとどまらず、作家へのインタビューや作品調査をはじめ、さまざまな科学分析の結果、展示の際に使用した機材リスト、搬入搬出の行動履歴など、芸術作品をめぐる「時間」と「生」について、その成立過程をタイムラインに沿って記録する試みです。

実験的な試みをいち早く実践したアーティスト・井田照一の作品を起点に、アーティスト・インストーラー・修復士・美術史家が、芸術作品を作ること、示すこと、残すことに直接かかわり、考えをめぐらせ、モノと私たちの「時間」と「生」について、ともに考える場として本企画は実施されています。

出展作家:井田照一 大野綾子 加藤巧 土方大 ミルク倉庫+ココナッツ
企画:タイムライン展実行委員会(岡田温司 実行委員長/京都大学大学院人間・環境学研究科教授、岩﨑奈緒子 京都大学総合博物館教授、武田宙也 京都大学大学院人間・環境学研究科准教授、加藤巧 美術家、田口かおり 東海大学創造科学技術研究機構講師/修復士、土方大 アーティスト/インストーラー〈所属・役職は2019年当時〉)
展覧会:2019年4月24日~6月23日「京都大学総合博物館2019年度春季企画展『タイムライン――時間に触れるためのいくつかの方法』」

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