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著者は多くの研究や出版活動により,わが国の学界に多大な貢献をしてきた中世哲学研究の第一人者である。本著作集は日本の文化と社会に深く関わり,説教や講話,文筆活動によって日本の人びとにキリスト教を伝えてきた宗教者の軌跡を集大成したものである。
福音書には復活したイエスが弟子たちに姿を現し,なおも彼らと共にいることを示す物語が描かれている。
弟子たちには最初は分からなかったが,イエスの現存に気づくと,イエスが彼らを探しに来て共にいること,さらに受難の意義とイエスに与えられた「栄光」とのつながりを悟り,しかもこの体験を通してイエスの事実と言葉への理解を授かった。キリストが現存する場とは「心」である。同時にこの「心」は人間の存在の中心的で根源的な場であるとともに,存在を理解し自己を実現するための中核であり,自己を超越する起源でもある。
著者はイエスの現存の多様な姿を考察し,信仰の経験の最も深い根源が,キリストの現存に由来することを明らかにする。成熟した理解と深い信仰に支えられ,生き生きとした言葉の森を散策し,読者は静かな感動を味わうだろう。
巻末の著者へのインタビューは,幼少年期からの学業や修練期について回想されている。日本での宣教を希望し来日してから半世紀,研究や教育,宣教活動など著者の知られざる活動を知るうえで貴重な記録となっている。
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