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『全体性と無限』は「他者の倫理」ではない? 新資料の分析および同時代の社会的・思想的な背景の検討から、新たな解釈を提示する。
近年公刊された講義録や未公開の草稿等の新資料をはじめ『全体性と無限』執筆にいたるまでのテクストをくまなく収集・整理。『全体性と無限』が、フッサール現象学およびハイデガー存在論を批判的に継承し、独自の仕方で「人間」の存在様態の多層性を哲学的に記述する企ての集大成として執筆されたことを示す。
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