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明治維新後、日本は数十年にして近代民族国家としての自立に成功した。近代化とは軍国化にほかならず、日清・日露戦争に勝利すると、国際社会の一員として世界各国と協力し、互いに主権と独立を守という精神は次第に忘れられ、軍国主義化の色彩を強めていった。
軍部は立憲国家の枠を越えて独走、日本は国際的孤立化に陥った。
施政者と世論を巻き込み、国家の自爆ともいえる大東亜戦争あるいは太平洋戦争に至った経緯を詳説する。
巻末に『軍国日本に生きる』を文庫初収録。
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