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『徒然草』は官吏を辞して出家遁世した兼好が、自然観・人生観から有職故実についてまでを綴った随筆集。元徳二~三(西暦一三三〇~三一)年頃成立。全二巻。文保二(一三一八)年帝位についた後醍醐天皇は親政を行い、倒幕を目指した。正中元(一三二四)年正中の変、元徳三・元弘元年には元弘の乱をおこす。動乱の世に生れた知識人兼好――時代の波にもまれる貴族の心の有様とその理想を、この書にみることができる。
自然観、人生観、恋愛観から有職故実にいたるまで知識人兼好が縦横無尽に綴る随筆文学の傑作、絶妙のタッチで奇跡の漫画化! 中世の人々の心のありさま、理想をかいま見る。
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