高齢社会における人と自動車

モビリティイノベーションシリーズ

高齢社会における人と自動車

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出版社
コロナ社
著者名
青木宏文 , 赤松幹之 , 上出寛子
価格
4,510円(本体4,100円+税)
発行年月
2021年1月
判型
B5
ISBN
9784339027723

交通事故,渋滞,環境破壊,エネルギー資源問題などの自動車の負の側面を大きく削減し,人間社会における多方面での利便性がより増すと期待される道路交通革命がCASE化である。CはConnected(インターネットなどへの常時接続化),AはAutonomous(またはAutomated,自動運転化),SはServicized(またはShare & Service,個人保有ではなく共有によるサービス化),EはElectric(パワートレインの電動化)を意味し,自動車の大衆化が始まった20世紀初頭から100年ぶりの変革期といわれる。

第4巻「高齢社会における人と自動車」では,CASE化された車を使う人や社会の観点から社会科学的な切り口で,高齢ドライバによる交通事故が社会的課題の一つとなっている背景を踏まえ,加齢変化による身体機能や認知機能,持病や服薬の運転への影響など個人差に関する研究動向と知見をまとめる。また,免許返納や運転制限による健康への影響や哲学的な側面も俯瞰する。このような観点から,以下の構成で解説した。

1章では,自動車の運転に関わる人間特性について,最新の知見を含め概説する。高齢者特性に関して,視覚機能や認知機能の加齢変化が自動車の運転に与える影響を解説するとともに,その対処方法としてインタフェースや支援システムのデザインや,運転特性の評価・教育についての最新知見を紹介する。
2章では,自動車運転と健康との関係について概説する。自動車などを使った移動によって生活空間が広がることによる健康への効果,移動制限による健康への影響,加齢に伴う運転への影響,各種疾患の運転への影響,服薬による運転への影響,運転中の健康状態の変化とその運転への影響について述べる。
3章では,自動車を運転すること自体の価値について,運転者の心理に関する議論や,運転の能力とタスクの関連性,さらに運転の手応えや楽しさについての認知心理学的知見について述べる。また,自動運転技術の発展に伴うライフスタイルの変化を考察するとともに,人々の幸せやwell―being に与える影響を概説する。
4 章では,モビリティにおける哲学的な視点からの問題について述べる。移動の歴史を概説しながら,人間にとって移動がもつ意味とは何かや,移動に伴う人間同士のコミュニケーションの変遷などについて,技術の発展を視野に入れつつ議論する。

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