知的発達には特に課題が見られないものの、対人コミュニケーションのむずかしさ、強いこだわり、多動性・衝動性があり、学校や家庭の生活で日々苦労をしている子どもたち。自分の特性と周囲の環境のギャップに困っているけれど、自分の言葉でSOSが出せない子どもたち……彼/彼女たちには、自閉スペクトラム症(ASD)診断の有無を問わず、医療機関や療育センター、通級指導教室・特別支援学級・特別支援学校における、ライフステージにあわせた発達支援が必須となる。
獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センターの「なかまプログラム」は、子どもにはソーシャルスキル・トレーニング(SST)、保護者にはペアレント・トレーニングを実施する、短期集中型プログラムとして実践されてきた。本書では「なかまプログラム」の基本フォーマットを活かしながら、SSTのベースとなる応用行動分析(ABA)を丁寧に解説し、4人の登場人物(コダワリくん・ベタオドくん・グイオシちゃん・スルーくん)への支援をモデルに、子どもの気づきを促し行動を変容していくスキルをスモールステップで身につけていく。
本書の目玉となる「第2章?マニュアル編」では、支援計画にもとづく具体的な構成やポイントをイラストを交えて解説するなど、着実に一歩ずつ理解が進むよう工夫を凝らしている。
保護者へのペアレント・トレーニングを併用し、発達が気がかりな子のSSTを学んでいく、子どもの「できる力」を伸ばす実践ガイド!
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