レガシーと革新のロンドン
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ロンドナーは傘をささない
「ロンドンは雨が多い」というのは少し違う。正確には雨は一つの要素で、一日の中に四季があるほど天候の移り変わりが激しい。都市もまた欧州とは思えないせっかちな変化を続けている。ロンドンはチャイナマネー、オイルマネーなど世界の富が集まる国際金融都市だ。投資の対象となるオフィスビルやレジデンスの建設ラッシュ、加えてブレグジットを見据えたアメリカのテイクジャイアントからの積極的投資が進んでいる。資本は優秀な人材を引き寄せ、世界のクリエイティブ・ハブを巡る力学を如実に表している。しかしただ資本が集まるだけではない。その根底には高いレベルの大学・研究機関、また大企業が培ってきた知恵がレガシーとして生かされている。一方で資本の力学からはじき出された社会の闇も存在し、ボトムアップカルチャーから新たなムーブメントを起こそうと立ち上がる市民も健在だ。光と闇が激しくぶつかり合いダイナミックな変化を遂げる大都市ロンドン。この街で悠長に傘をさしているヒマなどないのだ。
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