晩夏

中公文庫

晩夏

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出版社
中央公論新社
著者名
井上靖
価格
946円(本体860円+税)
発行年月
2020年12月
判型
文庫
ISBN
9784122069985

「敵はおみかん食べている」


男と女が二人だけで山の中で蜜柑を食べている以上、きっと何事か始まるに違いないと思った――。(「白い街道」より)





若い男女を「敵」と見なして偵察するたわいない遊び、美しい少女への憧れ、覚えず覗き見た大人の世界……。無邪気で愛らしいだけでなく、時に冷徹な目で大人を観察する〈少年〉を主人公とした、叙情豊かな佳篇を収録。「晩夏」「少年」「帽子」など教科書名短篇を含む、全十四篇のアンソロジー。〈巻末エッセイ〉辻 邦生〈解説〉椎名 誠





【目次】


少年/蜜柑畑/晩夏/滝へ降りる道/投網/ざくろの花/黙契/白い街道/颱風見舞/帰郷/ハムちゃんの正月/馬とばし/帽子/魔法壜


〈巻末付録〉赤い実(『しろばんば』より)/少年に与える言葉(随筆)


〈巻末エッセイ〉辻 邦生 〈解説〉椎名 誠

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