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日々、私たちはプレゼンをしています。名刺を渡して氏名を披露し、会議でアイデアを説明し、SNSで想いを伝えています。名前を覚えてもらったお客様と仕事をして、意見の通ったプロジェクトが動き出し、ネットに投稿した言葉に共感者が増えます。そこでは熱意を持って説明し、理解してもらった内容だからこそ、相手が何らかの行動を起こし、良好なコミュニケーションが生まれています。
ハッピーなエンディングを迎えるためには、わかりやすい言葉で正確に伝えなければいけません。考え方を取りまとめた資料も必要です。考えをどう説明するか? 資料をどう見せるか? この2つは、プレゼンテーションでは切り離せない取り組みになります。
これまで「見せればいい」と思われていたスライドには、良質なデザインや明確なメッセージの表現力が求められています。話し手は資料があるから主旨をわかりやすく説明でき、聞き手は資料があるからプレゼンの内容が理解できるという関係です。
プレゼンと資料作りは、いまやワンセットです。資料作りは、プレゼンの台本作りでもあるのです。内容が正しくわかりやすく伝わるように、熱意を込めて台本を作りましょう。プレゼン資料作りの基本をうたった本書が、皆さまのお役に立つことを願っています。
(本書「はじめに」より)
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