生体臓器移植の倫理

生体臓器移植の倫理

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出版社
慶應義塾大学出版会
著者名
田村京子
価格
7,150円(本体6,500円+税)
発行年月
2020年12月
判型
A5
ISBN
9784766427165

なぜ、生きている人間から臓器を摘出してもいいのか?



脳死下移植・心停止下移植の件数と比べて圧倒的多数でありながら、いまだ十分な議論がなされていない生体臓器移植。その包括的な倫理的要件を提示する力作。



日本最多の臓器移植医療は一貫して生体臓器移植であり、今後さらに拡大する見込みである。

しかしながら、脳死下・心停止下からの移植は臓器移植法で法制化されているのに対し、生体臓器移植に関する法律はなく、また生命倫理学からの成果も限定的なものに留まっている。



本書は、哲学・倫理学分野の視座から分析を加えることで、「ドナーに危害を加える行為」である生体臓器移植における課題を解き明かし、その倫理的要件を提示する。切迫する医療現場に寄り添い、逡巡と規範を丁寧に析出する力作。

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