取り寄せ不可
日本女性を愛し、日本の自然、歴史、習俗、「魂」までも愛し抜いたモラエス。海軍中佐、神戸領事という高い地位を捨てて愛の追慕に生きながら手に入れようとしたものは何か。彼の波瀾の生涯を浮き彫りにする。
〈目次〉
序章 初めて踏んだ日本の土
第一章 高まる文名
──『極東遊記』と『大日本』
第二章 遠ざかる祖国ポルトガル
──栄光と憧れ
第三章 不毛のモザンビーク
──人妻との灼熱の恋
第四章 謹直と泥沼
──マカオの妻子
第五章 神戸領事として
──おヨネとの結婚と『日本通信』
第六章 おヨネの死と明治の終焉
──「見るべきものは見つ」
第七章 徳島への片道切符
──モラエス精神異常説と『徳島の盆踊』
第八章 唐人が愛した二十歳の町娘
──壮絶なコハルの生と死
第九章 追慕(サウダーデ)
──新たな宗教〈雑種の蘭〉と『おヨネとコハル』
第十章 尼と猫と子供たち
──孤独と疎外
第十一章 老いと死を見つめて
──『日本精神』の完成と謎の死
終章 徳島のモラエス追慕
あとがき
モラエス年譜
主要参考・引用文献
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