パリ・左岸 深夜の客

パリ・左岸 深夜の客

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出版社
立案舎
著者名
初沢克利
価格
3,960円(本体3,600円+税)
発行年月
2020年12月
判型
B5変
ISBN
9784909917027

ヘミングウェイも常連だった、モンパルナスにある創業1923年のカフェ・セレクト。1972年から撮り貯められたセレクトの四半世紀。



1972年から10年間をパリはモンパルナスに住んだ。帰国したあとも、年に3~4回はパリ通いを続けた。セレクトにはヘミングウェイなどのアメリカ人がよく通っていたという。死後に発表された『移動祝祭日』にはこう書かれている。



――もしきみが幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、きみが残りの人生をどこで過そうともパリはきみについてまわる。なぜならパリは移動祝祭日だからだ。



70年代のカフェ・セレクトの夜は、モンパルナスの灯の華やかさが残る唯一の世界だった。大学教授や作家など眼光鋭い客たちから発散される恐ろしいほど濃密な空気がセレクトには満ちていた。撮る怖さと撮れた喜びの緊迫した日々が懐かしい。まだ余り豊かとはいえない日本から来た若い男が、毎夜カメラを膝の間に、爛熟したパリの夜の移ろいに呑み込まれまいと目ばかりギラギラさせていた(序文より)。



セレクトに出入りする客たちたちだけで構成される写真集。ヴィンテージ写真のような趣あるモノクロ写真は、1970年代のパリのカフェを記録した写真としても稀有なものだ。

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