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万里の長城建設に駆り出された青年に想いを託した初期問題作と、世界各国を舞台にした短編集を合本。開高が挑んだ「異世界」小説集。
【著者略歴】
開高 健(カイコウ タケシ)
作家。1930年大阪府生まれ。大阪市立大学卒。寿屋(現・サントリー)宣伝部時代の58年「裸の王様」で芥川賞受賞。「ロビンソンの末裔」「輝ける闇」「夏の闇」「耳の物語」などで現代日本文学に輝かしい業績を築く一方、行動する作家として「ベトナム戦記」「オーパ!」などノンフィクションの傑作を発表した。68年毎日出版文化賞、79年川端康成文学賞、81年菊池寛賞、87年日本文学大賞を受賞。1989年没。2019〓2020年は没後30年&生誕90周年となる。
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