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島田基哉、中学三年生。15歳。
何を得て、大人になるのか。何を捨て、大人になるのか。
スクールカースト最底辺のグループに所属している中学三年生の基哉。身長は180cmと高いが顔は中の下。唯一の友人、尚介・弦と話す内容はゲームのことばかり。クラスを仕切る啓太は、ことあるごとに基哉たちをいじり、笑いものにする。そんな基哉の心のよりどころは、カースト上位の女子グループに所属している咲の存在だ。彼女は他人に興味がないのか、その独特な雰囲気から聖域めいたところがあった。基哉は家に帰ると、咲を想像しながら自慰をする。行為後、膨大な時間をかけてコンプリートしたロールプレイングゲームのモンスターを一匹逃がすことで、彼女を利用した罪から目を背けていた。閉塞感の漂う毎日だが、一人の女子大生との出会いをきっかけに、基哉は学園生活においての切り札(ジョーカー)を知ることになる。
【著者略歴】
奥田 亜希子(オクダ アキコ)
1983年(昭和58年)愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒業。2013年、第37回すばる文学賞を『左目に映る星』で受賞。著書に『透明人間は204号室の夢を見る』『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『リバース&リバース』『魔法がとけたあとも』がある。
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