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時代や地域、階層を超えて連綿と伝承されてきた日本人の民俗文化は、いつ頃に起源を持つのであろうか。本書では南都と京都の両都市における中世、とくに十五、六世紀を中心とした時期の歳時と宗教民俗について、南都に関しては『大乗院寺社雑事記』と『多聞院日記』、京都に関しては『看聞御記』と『満済准后日記』を主な資料として分析することで、現行の民俗との共通点・類似点を解明する。
【目次】
序章
[奈良編]
第一章 南都の正月行事
第二章 南都の春の歳時記
第三章 南都の三月節供および矢田地蔵開帳と法華経信仰
第四章 中世後期奈良の花見歳時記
第五章 奈良の八重桜考
第六章 南都の仏生会と夏中舎利講および五月節供
第七章 南都の夏越祓いと七月節供
第八章 南都の盆と地蔵盆の行事
第九章 南都の八朔と秋彼岸会
第十章 南都の仲秋の歳時記
第十一章 南都の晩秋から初冬の歳時記
第十二章 南都の冬の歳時記
第十三章 中世後期大和における芸能の展開
第十四章 神樹と植栽
[京都編]
第一章 『満済准后日記』にみる春の歳時記
第二章 京都の花見歳時記
第三章 京都の夏から秋の歳時記
第四章 京都の冬の歳時記
第五章 山遊びと庭造りおよび蹴鞠の展開
第六章 自然をめぐる「遊び」の文化史
第七章 『満済准后日記』にみる祈雨儀礼
第八章 『看聞御記』にみる俗信の諸相
第九章 『看聞御記』にみる民間芸能と霊場寺社信仰の諸相
結 章
初出一覧
あとがき
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