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コレラや赤痢等といった感染症が猛威をふるった明治時代、近代的感染症対策を欧米から導入した政府の元来の構想は「自治的予防体制」であったが、患者差別を危惧した隠蔽横行や明治前半にはまだ多かった漢方医と西洋医の対立等に直面して警察を動員せざるを得ず、患者差別と私権制限という現代同様の問題が噴出する。感染症対策から日本の近代化過程を追究した好著。
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