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彼女は本当に夫を殺したのか!?
目撃証言の問題点を鋭く抉る傑作法廷ミステリー!
二つの焦点の交叉・照応。これが深谷ミステリのキーワードだ。
場所と時間を隔てた二つの目撃と記憶の物語。
それらが深い一貫した深谷式交叉を達成していることに読者は驚くだろう。
――野崎六助氏(解説より)
幼い頃、母が父を刺殺する現場を目撃した曽我。
成人し、作家になった後もその暗い過去は心の隅に淀んでいた。
そんな彼のもとに東京拘置所から一通の手紙が届く。
差出人は関山夏美。曽我の母親同様、夫を殺害したとして
懲役十年の有罪判決を受け、服役中の受刑者だ。
手紙の内容は、無実の罪を着せられた自分を助けてほしいというもの。
くしくも夏美の担当弁護士・服部朋子は、曽我の大学時代の友人だった。
朋子にも依頼され、曽我は関山夏美の控訴審に関わることに……。
傑作法廷ミステリー。
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