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20世紀初頭、イギリスでは救貧の考え方に則らない新たな社会保障制度が創設された。本書はこの老齢年金、国民健康保険、失業保険の3つの制度を取り上げ、公助を再定位した福祉再編の歴史的過程を考察する。自立的生活の基盤が脆弱で支援が必要だとされるリスペクタブルな貧者は、どのように社会問題化し、また社会権付与の対象を制限したのか。現代の社会福祉政策にいたる前史を追う。
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