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人を助けずんば人にあらず!いよっ、若殿!
忠臣の仇を討つため、筑後久留米を目指す信州真田家の跡継ぎ・真田俊介。同行するは、守り役の爺こと海原伝兵衛と天才剣士・皆川仁八郎。そして、病に倒れた母の薬を求めて長崎を目指す女児おきみの3人。
明石宿を出て、西国街道を進む仇討ち旅一行は、播磨原の茶店で狼藉を働いていたやくざ者を追い払ったところ、野次馬に混じっていた百姓から「かどわかされた村名主を取り戻してほしい」と頭を下げられる。
先を急ぐ旅ではあるが、見捨てるような俊介ではない。見事村名主を救い出し、一行はいよいよ姫路へ。そこには、日の本にその名を知られた傑物、酒井家筆頭家老・河合道臣がいた。特産の木綿の専売を幕府に認めさせ、73万両ともいわれた藩の借財を返済してみせた人物だ。
城下の旅籠に投宿した俊介は、女中から、このところ立て続けに3軒の木綿問屋が押し込みに遭ったと聞かされる。旅籠の隣は木綿問屋の都倉屋。案の定、その夜、隣家に不穏な動きを察知した俊介と仁八郎は押っ取り刀で駆け付けたが、押し込みを取り逃がしてしまう。
だが、これが縁で河合道臣の知己を得た俊介一行は、木綿専売に絡む酒井家の大陰謀に巻き込まれて......。
【編集担当からのおすすめ情報】
絶好調! 御法度の仇討ち物語、シリーズ第3弾!
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