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自己の解釈学の試みは、哲学史に新たな視点をもたらすことができるのか? デコンブ、フーコー、ロマノを通して、フランス哲学の現在に向き合う! フランス現象学の前世紀後半からの時代区分を試みるなら、第一世代は、サルトル、メルローポンティ、第二世代は、レヴィナス、デリダ、第三世代は、マリオンに代表される。そして、ロマノはマリオンに続く世代に属している。ところで、我が国では、第一と第二の世代は、多くの翻訳により広く知られ、西洋哲学研究の主要な題材を提供していた。その後、変化の理由は定かではなく、第三の世代はあまり知られることなく現在に至り、結果として、それを継ぐ世代はほとんど注目されていない。この特殊とも言える状況は再考が必要で、哲学の現在を知るためにも、ともあれ、マリオンやロマノの著作を紐解くことが求められる。本書が導き手となれるならと願っている。――あとがきより
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