光陰の矢

光陰の矢

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出版社
ふらんす堂
著者名
朝吹英和
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2020年11月
判型
B6
ISBN
9784781413280

◆第四句集

生々流転する時空のクオリアを言霊の力によって結晶させ、現実から異次元の詩的現実の時空へクオンタム・リープ(非連続的飛躍)さながらに飛翔することが私の目指す俳句の姿である。

(あとがきより)



◆自選十二句

クリムトの金の煌めき卯浪立つ

火蛾の舞ふ闇の深さや地雷原

槍長きドン・キホーテに秋陽射す

長考の果てなる一手飛蝗跳ぶ

縄文の舟分け入るや稲の波

年輪の声聞く霜の夜更けかな

冬雷や鎬を削る赤と黒

音階の行きどまりにて鶴凍つる

意表衝くロングシュートや寒明くる

土筆野の水子地蔵の鼓動かな

守護霊は海月でありし沈没船

光陰の矢に刺し抜かる晩夏かな  

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