『トム・ソーヤーの冒険』の世界

『トム・ソーヤーの冒険』の世界

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出版社
小鳥遊書房
著者名
小野俊太郎
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2020年11月
判型
四六判
ISBN
9784909812421

背後にアメリカの歴史そのものが横たわっている
『トム・ソーヤーの冒険』を精読する!
各章の「あらすじ」を整理しながら鍵となるテーマを順に読解しつつ、
独立宣言から100年後に出版されたこの作品の影響やアダプテーションにも迫る。
表面上の少年たちの海賊ごっこや宝探しの冒険を精読すれば、
過去や現在のアメリカ社会を考える上での手がかりを与えてくれる……

さあ、アメリカ文学の正典(キャノン)への冒険へ! 

【目次】
はじめに 平凡な田舎での非凡な冒険=世界一のいたずらっ子/平凡人トムの物語/本書の構成と内容/注意点
第一章 キャラクターと背景
1 キャラクターたち/2 舞台背景
第二章 『トム・ソーヤーの冒険』(一八七六)の物語を読む
 章題について
?まえがき
?第1章「トムと家族関係」  
?第2章「塀塗りの計略」
?第3章「ベッキーと出会う」
?第4章「日曜学校の騒動」
?第5章「噛みつき虫と犬」
?第6章「遅刻とベッキー」
?第7章「ダニ遊びと失恋」
?第8章「海賊になろう」
?第9章「墓地での殺人」
?第10章「沈黙の誓い」
?第11章「良心に悩む」
?第12章「ネコと民間療法」
?第13章「海賊たちの船出」
?第14章「楽しいキャンプ生活」
?第15章「そっと家に帰る」
?第16章「はじめてのタバコ」
?第17章「自分の葬式に出席する」
?第18章「夢の話」
?第19章「木の皮の手紙」
?第20章「身代わりとなる」
?第21章「トム、学芸発表会で失敗する」
?第22章「トム、はしかにかかる」
?第23章「トム、裁判で証言する」
?第24章「インジャン・ジョーの恐怖」
?第25章「トム、宝探しの夢を語る」
?第26章「幽霊屋敷に隠された宝」
?第27章「追跡」
?第28章「インジャン・ジョーの根城」
?第29章「未亡人を助けるハック」
?第30章「洞窟で迷子になる」
?第31章「迷路としての洞窟」洞窟探検/
?第32章「洞窟の外へ」脱出した二人/アリアドネの糸
?第33章「インジャン・ジョーの最期」詩的正義がおこなわれる/良いインディアンは死んだインディアン
?第34章「金貨の山」芝居がかった話
?第35章「ハック、盗賊の一味となる」投機と投資/コスモポリタンとしてのハック/紳士盗賊トムの一味
?おわりに
第三章 トム・ソーヤーの行方
1 『トム・ソーヤーの冒険』の全体像=前半と後半の対比/曜日の秩序/失われたものを発見する 
2 トムとハックの関係=トムか、ハックか/ヘミングウェイの宣託=選択/二つの作品の友情の違い/贋金と偽物/『トム・ソーヤーの冒険』との関連
3 影響とアダプテーション=ミシシッピ川とトムの成長/田舎

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