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吾輩はウジェーヌ・ヴァルモンである。パリ警察ではひとかたならぬ働きをしたものの、ロンドンから来た長身の私立探偵(敢えて名を伏す)も絡んだ一件の責めを負わされ、敢えなく馘首。余生は風流韻事と洒落てもよかったが、事件のほうが吾輩を離してくれない。ドーバー海峡を渡って探偵の看板を掲げ、粉骨砕身クライアントの要望に応える日々である。本書でその一端を明かすとしよう。吾輩に劣るとも勝らない迷探偵の二掌編を巻末に附す。
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