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今号の特集は、誰もが親しんでいるにもかかわらず謎が多い「バナナの文化誌」と、動物との間を人と社会がどのように気づいてきたかを探る「命を見る目線」。
特集1:バナナの文化誌
誰もが親しんでいるにもかかわらず謎が多いバナナ。
起源から伝播、育種、生産、消費、食文化までバナナを取り巻く真実に迫る。
特集2:命を見る目線
動物を飼い、育て、殺し、食べ、愛でる。
そこに人間の精神世界が現れる「命を見る目線」。
動物との間柄を人と社会がどのように気づいてきたかを探る。
■目次
特集1:バナナの文化誌
序論 人類とバナナ 佐藤靖明・池谷和信
バナナの来た道 湯浅浩史
コラム:多種多様なバナナ―熱川バナナワニ園の品種コレクション― 清水秀男
バナナと文化―食をめぐる関係の諸相 佐藤靖明
コラム:九州でのバナナ生産の挑戦 東 晃
コラム:バナナをとおした社会活動 石田守
総括 バナナからみた地球―「3つの波」の人類誌 佐藤靖明・池谷和信
特集2:命を見る目線
「命」学事始め 遠藤秀紀
生き物を「飼う」動機について―タイ山村におけるモン族の暮らしから 中井信介
動物を神に捧げ、共食する:南アジアの祭礼と諸宗教間での肉食観の違い 渡辺和之
斑ねずみの誕生とどぶねずみ―江戸時代後期のねずみ観 安田容子
命の消費者としての生物種―ヒト―の完成 遠藤秀紀
[連載]
珍品図鑑/何にでも使える砂漠の植物 石山俊
フィールドレポート海外/南方熊楠のロンドンにおける「転向」 志村真幸
自然を読む/絡み合う自然とヒト―定点観察からの気づき 姉崎智子
自然を読む/外来種は「悪」なのか? 中島 淳
生き物のいま /岩手県大槌町に伝承される民俗芸能「虎舞」と人々の暮らし―東日本大震災を通じた民俗芸能の一側面 佐々木 健
小特集:感染症に恐怖する心 1 遠藤秀紀
[おすすめの本]
明治の日本男児が体当たりで挑んだ東南アジア探検 広田勲
「とうがらし」で世界一周 森久保俊満
有職文様から日本の生き物観を読み取ってみよう 大舘大學
動物のかたちを「読み解く」図鑑 山崎剛史
生き物文化誌学会情報
次号予告・編集後記
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