関西在住の女性俳人4名による作品集。
各50句を収める。
星涼しすべての人に名付け親 仲田陽子
ひとりだけレモンの熱を手渡され
雑踏にすぐなじむ服寒鴉
春分のコスタリカまで船の旅 中田美子
秋天の象より伸びる象の鼻
凩の会場へ行く燕尾服
観梅へ誘ふ切手の組み合はせ 岡田由季
梅雨深し指紋だらけの部屋にゐる
秋の昼四角く開く犀の口
冴返る吊革の輪に手首入れ 小林かんな
少しにじんで蘭鋳の白い瘤
手袋を片方外す裸婦の前
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