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一段、一段と階段を登っていく。そうすると、少しずつ見える景色が変わっていく-
山行も人生も、そんな風にして頂を目指して登っていく。
自然の中にいると人間は無力にされてしまうが、山を登るプロセスは自分を見つめる時間を与えてくれる。まるで自然に見守られているかのような感覚になる。それは、自分の中の何かが目覚めたかのような感覚ともいえる。
一方、日常の雑踏のなかでは、現実の矛盾ばかりにとらわれて何かが歪んでしまうこともある。
しかし、林先生の写真に触れると、世俗に居ながらにして山の中で自分を見つめる感覚が呼び起こされ、抱えている様々な矛盾から私を解き放ってくれる。そして、一般の登山者ではなかなか到達できない地点へと私たちをいきなり連れて行き、その高みから美しい風景を見せてくれる。本書は、そんなひと時を与えてくれる。
実際に林先生と一緒に山に入ると、ひたすら無言で黙々と歩く。その高みから見える宇宙を心の中に描きながら。そして、内なる自然に触れる感覚を呼び起こす。
そんな「目覚め」へのはるかなる旅を、山に行く限り決して終わることのない旅の始まりを、お楽しみください。
-序文(枝常伊佐央)より
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