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ビーは21歳の誕生日を笑顔で迎えた。大学を卒業し、
明日からは亡き父が遺した会社で働く。「やあ、フィービ」
パーティの会場でその名前を呼ばれ、ビーは全身が凍りついた。
彼女をそう呼ぶのは世界中でただひとり――レオンだけだ。
ビーは17歳のとき、レオンと婚約した。
父の共同経営者の息子で14歳年上の彼にビーは夢中になったが、
女性の影がちらつく彼を信じられず、婚約を解消したのだ。
「魅力的な女性になったね」あろうことか唐突にキスをされ、
ビーは思わず応えていた――二度と傷つけられたくないのに。
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