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山には人知を超越した何者かがいる――日本民族が太古から抱いてきた素朴な崇敬の念にこそ、山岳信仰の原点がある。宗教以前にまで遡り、原初信仰や山の民の様相、仏教や神道との習合、密教との融合による修験道の成立等をやさしく解説する。出羽三山、大峰山、立山、白山、木曾御嶽山ほか、各地の主要な霊山も紹介。暮らしと密接に関わってきた「山」をめぐる信仰の受容と変遷から、日本の歴史文化の基層を知る恰好の入門書。
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