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しみじみと思う。怖しい病気に憑かれしものかな、と――。若くしてハンセン病を患った青年は、半ば強制的に療養施設に入所させられる。自分の運命を呪い、自殺すら考えた青年を絶望の淵から救い出したのは、文学に対する止めどない情熱だった。差別と病魔との闘いの果て、23歳で夭折した著者が描く、力強い生命の脈動。施設入所初日のできごとを克明に綴った表題作をはじめ、魂を震わす珠玉の短編8編を収録。
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