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小さな生き物たちのたくましい生命力をうたった少年詩集。珠玉の35編を収載。
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犬はまってる まっている
おじいさんがこの道を
杖つきながら通るのを
いつもの時間もおぼえてる
犬はきいてる きいている
おじいさんの足音を
門のところへかけてきて
まってたよってあまえてる
犬はまってる まっている
おじいさんに会えるのを
まっているのでおじいさん
散歩するのをやめられない
――「犬はまってる」より
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★畑中圭一「解説」より
「こども達から観方を教えられた」と作者自ら言っているように、柘植さんの作品には常に子どもの視線がはたらいている(中略)。
柘植さんがこれからも、子どもの視線をはたらかせながら、小さな虫たちや鳥、植物などのたくましい生命力を表現した詩を書きつづけられることを期待したい。
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