照林坊史料集

照林坊史料集

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出版社
明鏡山照林坊
著者名
金龍静 , 岡本法治
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2020年11月
判型
B5変
ISBN
9784831862594

備後の初期真宗の祖・明光の流れを汲む有力寺院として古くから知られる明鏡山照林坊(広島県三次市)所蔵の法物・聖教類を整理・調査・分析し、その由緒と来歴を写真と解説で紹介する。これらの史料により、従来の「明光系集団」の実体と備後真宗教団史を更新する史料集。

〇明鏡山照林坊とは
開基は建暦2年(1213)。親鸞聖人の師命をうけた初代住職明光上人により山南ノ庄(現福井市沼隅町山南)に建立。その後各地へ寺基をかえ、慶長7年(1602)現在の地に移転。その間それぞれの時代において安芸門徒発祥の寺院、また西国の本山とも呼称され、西国における真宗の中心的な寺院として800年にわたり護持されて今日に至る古刹。

〇明光系集団とは
照林坊の祖師である明光が備後山南の地に足掛かりを得たのは、関東浄土宗の大檀越であった大仏北条氏との関係による。明光系集団は備後にだけ展開したのではなく、摂津一帯に教線を展開した溝杭仏照寺、近江南部に細かな教線を張った日野興敬寺も、ともに明光を祖師としており、また旧地たる相模での集団も存続していた。これら4集団の総体がいわゆる明光系集団である。

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