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歴史は、人が創る――。
考古学と文献史学を統合した「古代学」を提唱した角田の博識と推理が冴え渡る、41篇の人物史。
陰謀、秘策、栄華、悲劇。無名の女官や平凡な中級貴族、禁断の恋に身を焦がした皇女まで。
平安朝を生きた人々の数奇な生涯を鮮やかに描き出し、歴史のなかの女性の役割に光を当てた歴史的名著。
下巻は、紫式部の生涯や建礼門院の晩年を明らかにした論考など収載。『源氏物語』『平家物語』の舞台となった、平安後期の都人が哀歓とともによみがえる。
解説=山田邦和
「目次」
太皇太后藤原隠子
菅原の君
道吉常の愁状
源久曾
*
右大臣道綱の母
為光の娘たち
大春日兼平
紫式部
源典侍のことども
*
むまの中将
大輔の命婦
高階光子の悲願
為盛朝臣行状記
藤原行成の妻
中務典侍
二人の義経
建礼門院の晩年
あとがき
初出一覧
解説 平安の都の人々への憧憬 (山田邦和)
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