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著者は平成22年、時が経ち実際の先生たちとはかけ離れた三島像、森田像だけが後世に残っていくのではないかと危惧し、先生の行動の「意味」を改めて思い返しながら当時の様子や思いをまとめて『今よみがえる三島由紀夫』を出版。それから更に10年が経過し、自決より50年という節目の年を迎え、三島由紀夫と関わりの深かった方々からの寄稿を掲載。「三島先生から遺書を託され、事件当日は先生の寝室で涙ながらに遺書を読んだという楯の会二班班長の本田清氏(旧姓倉持)」。「『楯の会って何?』という方のために、初代学生長を務めた持丸博による解説」。「当時、早稲田大学学生連盟議長であった鈴木邦男氏」。そして「三島先生から『威』の字を頂いた私(著者)の息子が、森田さんの血染めの鉢巻と楯の会の制服を手にした時の様子を記した手記」等を加えて新装再販。著者は「新装再販にあたり」の最期を次のように結んでいる。「日本がどのような心意気や文化を持つ民族なのか、どのような国柄なのか、日本国をどう守っていくべきなのか、三島・森田両氏が命をかけて真剣に伝えようとしたことを理解し、次代に繋げていくことが私達の責務であると強く感じます」と。
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