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臨済宗妙心寺派の若き僧侶で、
これからの禅の世界を背負うと目される細川晋輔氏。
彼は、大のジブリファンでもある。
ジブリ作品を彼がなぜ好きかといえば、
そこに禅の心に通じる、
宮崎駿監督、高畑勲監督、宮崎吾朗監督の
メッセージを読み取るからである。
本書では、ジブリ作品と禅の言葉との共通項を、
細川氏がわかりやすく綴ったエッセイ14本を収録。
「達磨不識」と「もののけ姫」、
「大死一番、絶後再び蘇る」と「魔女の宅急便」、
「一期一会」と「風立ちぬ」など、
それぞれの作品の中で心に残るシーンをあげながら、
そこに描かれた監督のメッセージと
禅語をを重ね合わせることで、
禅の本質を分かりやすく伝える。
そこに共通するのは「人生は生きるに値する」と考え、
前向きな一歩を踏み出すという姿勢である。
後半には、
円覚寺派管長の横田南嶺老師と細川氏の対談を収録。
「コロナ時代を生きる禅」について、真摯に語りあう。
禅の言葉とジブリ作品、そこに共通するのは「この世は生きるに値する」という前向きさ。
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