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20世紀フランスを代表する作曲家、オリヴィエ・メシアン(1908〓92)の伝記。ロリオ=メシアン夫人が生前に管理していた膨大な資料をもとに、これまで公式発言の奥に隠れて見えなかった人間メシアンの真実に迫る。東京音楽大学教授・現代フランス音楽研究の第一人者の藤田茂が、読みやすい文章で訳した。メシアンのプライベート写真や手稿譜などの貴重な資料を上下巻で合計約200点掲載。下巻では、50代はじめから83歳で亡くなるまでが描かれる。いまや国家的な作曲家となったメシアンが、いかにして社会的な栄誉の向こうに創作の孤独を守ろうとしたのか。そして、畢生の大作となったオペラ《アッシジの聖フランチェスコ》の後に、いかなる危機をくぐり抜けて、この世の先を見つめるようになったのか。神の愛にとどまりつづけた人間の人生のドキュメントがここにある。作品目録・参考文献・索引つき。
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