取り寄せ不可
◆第二句集
『七生』は、景を鮮やかに切り取り手堅い詠み方に定評のある作者らしく、明快で端正な佳句揃いである。それに、月の光のように優しい、斬新な発想の句や遊び心のある句が加わり、深みと華のある句集となった。
帯・大木あまり
◆大木あまり選十句
倒木に日の射してゐる初音かな
木の花は今が盛りぞ浮いてこい
毛虫行く満艦飾の身をゆらし
星冴ゆる詩神はいつも仰がれて
恩寵のいろとなりたる龍の玉
花屑を掬ひて花を惜しみけり
草笛を吹きゐる妻の山河かな
白雲の押し移る夜のほととぎす
湖風はアイヌの風よ冷まじき
翅立ててこの世の蝶となりにけり
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。