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本書は、おもに、17世紀オランダの哲学者スピノザに助けられながら、よりよく生きようとする力を、発達・成長ではなく、超越・創始を語る〈鏡〉の隠喩のなかで語ってみることである。現代の教育のめざすところが、どれほど機能的で実用的であるとしても、つまり経済的利益と工学的技術を求めていても、そうした有用性を志向する趨勢を超える思考が必要とされる。その一つが〈心の鏡〉である。いまさら、こんな死後にもひとしい言葉をヨーロッパ思想史から引っ張り出してきても、単なる懐古趣味などという評価を下す人もいるだろう。しかし、〈心の鏡〉は現代においても、人が〈よりよく〉生きようとする限り、出来しうる心の状態である。なお、本書は、よく見られる、思想についての子細で精緻な議論を行う思想研究ではない。過去の思想に寄り添いながら思想を創り出してみるという一つの試みである。
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