日本古代の都城と交通

日本古代の都城と交通

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出版社
八木書店
著者名
中村太一
価格
10,780円(本体9,800円+税)
発行年月
2020年10月
判型
A5
ISBN
9784840622417

列島古代の交通や流通を分析し、人・モノ・情報が集中する都城のシステムと古代社会を解明

 第Ⅰ部 条坊制と条里制
 藤原京の具体的な条坊地割の復原〔1・2章〕、条里と計画道路の関係、平城京条坊とその周辺の条里地割の先後関係を再検討〔3・4章〕。古代官営市の最終形になる平安京東西市の空間構造を具体的に復原〔5章〕。

 第Ⅱ部 駅伝制と計画道路
 大化前代、倭王権が各地に派遣したミコトモチの交通にはじまり、7世紀における駅伝制の成立過程、8世紀から9世紀に至る駅伝馬制度の変化、律令制下から平安期の11世紀に至る制度の変遷まで、古代の交通制度を通時代的に論究〔6-8章〕。
 上つ道の復原や7世紀代の初期計画道路等の設計規格〔9章〕、街路樹・チマタ・ランドマークで造られる駅路の景観、税の輸送に駆り出された庶民の心性〔10章〕、東北地方における駅路体系の変遷にも言及〔11章〕。

 第Ⅲ部 水上交通と流通経済
 「大化前代」の播磨、出羽・美作などの内陸地域、淀川水系の桴運漕等の事例から河川交通を分析〔12章〕。遣唐使が用いた「南路」ルートを具体的に検討し、隋煬帝の大運河の痕跡を日本の地球観測衛星データによって追究〔13章〕。
 交易活動の動機・目的に注目して、その実態・類型を抽出するとともに、交易者と市を中心とした「多元的/重層的交易圏モデル」を提起〔14-15章〕。また貢進主体などを墨書し、国印を押して国家に貢納された絹等を「墨書押印貢進物」としたうえで、本質的な機能が貨幣だった点を指摘〔16章〕。


●本書の特長
1)イラストでわかりやすく
 150点にのぼるイラスト・地図などの図表で、都城や条里・市の復原、道路の変遷や船の操作方法などをわかりやすく図示。
2)新しい研究手法を積極的に導入
 電子地図を用いた国土座標値の計測やネットワーク分析、人工衛星観測データの活用など、新しい手法を導入。

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