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「どうやら、わたしは婚約しているらしいな」
妹の結婚のため、世捨て人の公爵と
自分の婚約をでっちあげた壁の花。
嘘から始まった恋の行方は――?
父親を亡くし、23歳で一家を支えるキャスリンは壁の花。社交界にデビューして4年になるのに男性とまともに話したこともない。
自分の結婚はあきらめていたが、妹によい縁談を見つけるため、ある計画を思いつく。
世捨て人のソーントン公爵と婚約したと嘘の発表をしたのだ。
ほんの数週間、妹の相手が見つかり、社交シーズンが終われば婚約は解消したというつもりだった。
ところが、当の公爵が本当に現れてしまう。彼はある事故で怪我を負い、10年ほどスコットランドの城に引きこもったままだったが、公爵の弁護士が気を回して渡そうとしたお金をキャスリンが断ったことで、ただの詐欺師ではなさそうだと興味を持ったのだった。
キャスリンと会った公爵は面白がり、ふたりは友人になるが……。
"小さな"嘘から始まった恋の行方は――?
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