紙背の子

紙背の子

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出版社
思潮社
著者名
高貝弘也
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2020年9月
判型
A5
ISBN
9784783737247

―わたしはもう 死んでいるのか
それとも死のあいだを 漂っているのか

性のない子が、いっせいに
目を閉じて


剥きだしの
「銀杏の梢、揺れて 夕かげ/斜かいに流れて/残月/うすい幼魚のかげ/白雲母と水の層のあいだで、//泣いている/泣いている」(「白雲母」)。
無性の子たちの声なき声がそこここから響いてくる。『白緑』から8年ぶりの新詩集。装幀=川本要

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