獣害列島

イースト新書

獣害列島

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出版社
イースト・プレス
著者名
田中淳夫
価格
946円(本体860円+税)
発行年月
2020年10月
判型
新書
ISBN
9784781651279

「住処を奪われている」のは、人間の方だった。食害、人身被害、生態系の破壊、そして感染症……「動物愛護」が通用しない、日本の緊急事態に迫る!・列島全域が「奈良公園」状態・コンビニ前にたむろするイノシシ・レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル・鳥獣被害額は年間1000億円以上?・ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然・コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖・食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興近年、街中にシカやイノシシ、クマが出没して、よく騒ぎになっている。ニュースなどでよく目にする場面だが、そうした野生動物による「獣害」の深刻な実態を知る者は少ない。駆除数はシカとイノシシだけで年間100万頭を優に超え、農林水産業被害の総額は、報告されていないものを含めれば年間1000億円を超えるといわれている。「人間は動物の住処を奪っている」と思っている人は多いが、現在の日本においてはむしろ「動物が人間の住処を奪っている」のだ。本書では、これまで様々な媒体で動物とヒト、そして森の関係を取り上げてきた森林ジャーナリスト・田中淳夫氏が「なぜ野生動物はこれほどまでに増えたのか?」「共存の道はあるのか?」といった難問に挑む。動物愛護の精神だけでは解決しない「日本の大問題・獣害」について、偏見を捨て、改善に向けて現状を認識するための必読書。【目次】▼第一章 日本列島は野生動物の楽園?・身近な野生動物、イヌとネコ・列島全域が「奈良公園」状態・コンビニ前にたむろするイノシシ・寝たふりできないクマの激増ぶり・レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル・ラスカルは暴れん坊! 外来動物の脅威▼第二章 破壊される自然と人間社会・鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上?・森林を草原にする知られざる破壊力・檻と化した集落に閉じ込められた人々・ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然・コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖▼第三章 野生動物が増えた「真っ当な」理由・国が野生動物を保護した時代・仮説① 地球温暖化で冬を越しやすくなった?・仮説② ハンターの減少で駆除数できない?・仮説③ 天敵のニホンオオカミが絶滅した?・飽食の時代を迎えた野生動物たち▼第四章 食べて減らす? 迷走する獣害対策・害獣駆除で生じる「もったいない」・期待される猟友会の危うい現実・野生動物がジビエになるまでの関門・シカ肉がビジネスになりにくい理由・野生動物の資源化と駆除の担い手・獣害対策は防護と予防にあり▼第五章 獣害列島の行く末・トキは害鳥!苛烈な江戸時代の真実・獣害が少なかった時代の謎解き・戦後に激変した日本列島の自然・撤退する人間社会と狙われる都会・「カワイイ」動物はなぜ生まれる?・築けるか、人と野生の共生社会

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