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仕事の周辺を詠み、家族を詠み、吟行の所産も多い。まぎれもなくこの句集は俳人清水余人の履歴書である。―─序より 水田光雄
落葉松の芽吹きに妻の染まりけり
円墳を登りて下りて梅探る
春の野に頭出したる土偶かな
落葉松の芽吹きに妻の染まりけり
山藤や何の何某いまは爺
昭和はるか植田に雨のしぶきけり
蟇出できて顔を仰がるる
武器に触るることなく老いて終戦日
看板に赤きクリップ文の秋
週三日行くところあり吾亦紅
水澄むや閉山といふ行き止り
毒茸に囲まれてゐる茸好き
何かある炬燵の中の気配かな
ニュータウンものみな古りて去年今年
鰐口を鳴るまで叩き寒参
母を待つ父のごとくに春待てり
――収録句より
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