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初めて詳らかになる、台湾語文学の歴史!
最大の母語人口を誇りながら、いち「方言」として扱われてきた「台湾語」。
1980年代の台湾ナショナリズムの高まりから「母語復興運動」が興り、さまざまな雑誌創刊、文学キャンプ、草の根活動を経て、国民党おしきせの中国語文壇に対し、自分達の「言語」で、自分達の「文学」を花開かせる、現在進行形の文学。
「日本文学とは何か。日本の読者諸君にとっては、この問いは自明なことに違いない。しかし、翻って台湾文学とは何か。この問いには、日本の読者のみならず、多くの台湾人さえ答えられないだろう。甚だしくは、現代の多くの人が中国文学を台湾文学と、あるいは台湾文学を中国文学の支流と誤認しているほどである。……本書がこの問いを解き明かし、なおかつ真の台湾文学、すなわち台語による創作文学作品とは何かをわれわれ読者に教えてくれるのである」(本書序文)
(国立成功大学台湾文学学科教授 〓為文)
「台湾は自由で民主的な文化的環境を有し、多様な民族の人々が住むところである。現在の台湾文学もまた、様々な母語による創作をする権利が守られている。母語は最も自然な言語であり、母語で話すこと、母語で創作することは、生活の中に息づく美学を表現するものでなければならない。しかしながら、台湾における母語創作は紆余曲折の道のりを経ることとなった。本書『知られざる台湾語文学の足跡』は、まさにこの艱難辛苦のプロセスを描いたものである」(本書序文)
(国立台湾文学館館長 蘇碩斌)
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