1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
「病者の撲滅」を目的としたハンセン病療養所を国が設置したのは1909年。それから110年経過した現在もハンセン病療養所は存在し、そこに暮らす人々がいる。
ハンセン病は死に至る病ではなく、約70年前には治療法が確立していても隔離政策は継続された。ハンセン病療養所への隔離は、地域、家族だけでなく社会からの排除を自身に内在化させた。
本書では、療養所で暮らす病歴者の自発的な表現活動を通して「自己差別」から自身を解放し、社会を動かしていく道筋を明らかにする。
第一章は、療養所入所前、入所後に病歴者が経験する「自己差別」にいたる仕組みをたどる。
第二章は、新たな価値を創造した当事者運動に焦点をあてる。当事者運動が入所者に何をもたらしたのか、運動の積み重ねが社会に与えた影響に注目する。
第三章は、「病者の撲滅」から新たな価値の創造への兆しを個人の多様な姿をひもといていく。
第四章は、新たな価値の創造が個人から個人、地域社会、次の世代へと拡がる動きを追う。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。