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<著者プロフィール>
第9回ポプラ社小説新人賞・奨励賞を受賞し、本作でデビュー。
<内容紹介>
長屋の腰高障子に書かれた細い月。それは「三十日屋」の印だ。
三十日屋は隠れ町飛脚。お上の許しを得ずに、こっそり営んでいる飛脚屋である。後ろ暗い商いはしてないが、扱う品は変わっている。
「普通の飛脚屋では扱えない『曰くつき』の品であること」
「お代はお客自身が決めること」
そんな二つの条件に見合った品だけを届けてくれるというのだ。
三十日屋を営むのは年増の女性・お静。とある過去を抱えているようで――。
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