吉本隆明『マス・イメージ論』を読む

吉本隆明『マス・イメージ論』を読む

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出版社
小鳥遊書房
著者名
宇田亮一
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2020年9月
判型
A5
ISBN
9784909812414

目に見えない「現在」をどうとらえるか……。

吉本の『マス・イメージ論』は、〈現在というものを、言葉の意味ではなく、像あるいは地形図でとらえようとした書物〉である。
吉本がとらえようとした1980年代という「現在」は、正体不明の歴史的大転換期にあった。
『共同幻想論』『言語にとって美とはなにか』の〈イメージ版〉でもある『マス・イメージ論』を、
この先の見えない生きづらい「現在」だからこそ心理臨床士が読解する試み。

【目次】
序 論 
はじめに
『マス・イメージ論』の全体構成 
『マス・イメージ論』を概観する 
12論考の概要と流れを押さえる 
問題設定 

本 論  
『マス・イメージ論』12論考を読む  
【1】 「世界はどう変化したか」 
 (1)変成論 
 (2)停滞論 
 (3)推理論 
 (4)世界論 
 (5)差異論 
 (6)縮合論  
 (7)解体論  
【2】 「言語表現はどう変化したか」  
 (8)喩法論  
 (9)詩語論  
 (10)地勢論  
 (11)画像論  
 (12)語相論  

結 語  

あとがき / 主要引用・参考文献

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