ぼくの名前はアイルアン、ドイツ生まれ、ドイツ育ちの中国人。
ドイツで生まれ育った中国人少年・アイルアンの誕生から思春期までの成長物語。
異文化に生きるアイルアンの毎日は驚きと発見の連続!
多国籍の仲間や隣人にかこまれたドイツでの暮らし、個性豊かな同胞や、祖国・中国に住む親戚たちとの交流、日常から見えるドイツと中国の文化の違いなどをユーモラスに描く。
中国の人気シリーズ、待望の日本語版!
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本作品『中国うさぎ ドイツの草』は、ドイツで生まれ育った中国人の男の子(うさぎ年生まれ)の誕生から思春期までの日常を描いた作品です。タイトルが言い得て妙。さすが、童話作家周鋭さんだと思います。全二十章からなり、各章ごとにテーマが設定されて、物語が完結しています。主人公のアイルアンは、作者の甥御さんがモデルです。甥御さんの日常のさまざまな出来事を題材に、その母親である作者の妹さん(周双寧)とメールでやりとりしながら、書き上げられた作品で、お二人の共著となっています。
読者は、主人公アイルアンの物語を楽しみながら、ドイツで暮らす中国の子どもたち個々人の日常、ドイツ在住の中国人の生活と意識、ドイツ社会、ドイツ人気質、ドイツの子どもたちの生活、中国文化とドイツ文化との違いなど、この作品からさまざまなことを知り、考えさせられます。そして、日本の読者にとっては、ドイツ、中国に日本をかさねあわせ、三つの国の違いや共通点を考えながら、読み進めることができます。
(訳者「あとがき」より)
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